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管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。
今回は、紙容器のメリットデメリット?
SDGsはいいがコストが問題、というお話。
管理人は元製紙会社社員。
なので紙容器が増えるのは
ちょっとうれしい感じです。
しかしながら。
なんだか無理してるよな
と思うときもあります。
紙のストローとかありますけど
プラスチックでいいんじゃないか?
色々改良されてますけど
性能悪くて高くなるので。
紙容器も似たようなことを感じます。
結局ラミネートするならプラスチック
削減にならないんじゃないのかとか。
ラミネート紙はリサイクル難しいから
発泡スチロールでいいんじゃないかとか。
まあこういうことでイノベーションは
起こるのでしょうけどそれにしても
上手く行っているシステムを壊して
やりにくいことをするのがいいのか?
管理人的には疑問があります。
時代の流れなので止まらないでしょうが。
ということで。
この記事では、紙容器のメリットデメリット?
SDGsはいいがコストが問題について
管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。
紙容器のメリットデメリット。デメリットが多いのでは?
まずは紙容器のメリット
デメリットなんですが。
管理人はデメリットが多いと思います。
何と言ってもこの2つ。
- 性能が劣る。
- コストがかかる。
仕方ないところもありますけど。
紙容器に液体を入れた場合。
通常の紙だと液漏れする。
なので紙パックではラミネート。
でもそれでプラごみ削減になるのか?
数量的には減るでしょうけど
ゼロと言う訳にはいかない。
そして、ラミネート紙は普通燃やす。
水に溶けませんからリサイクルしにくい。
無理やり出来なくはないですが
ラミネート部分は結局燃やす。
それなら紙など使わずプラごみとして
燃やせばいいのではと思いますね。
もっとバリア性がいいものだと
アルミ箔貼合もありますけど
そうなると紙とプラとアルミの
複合材料なのでやっぱり燃やす。
複合材料って性能はいいんですが
リサイクルは事実上無理なんです。
それなりの設備が必要だし
数量の確保も難しいので。
自治体が税金でやるならいいですが
営利企業が利益を出すのは難しい。
それに。
これをリサイクルすると
トイレットペーパーになる。
これは下水に流れて結局は
下水処理場で処理される。
一回再生されるので罪悪感は薄れますが
焼却処分するよりコストがかかりそう。
それならサーマルリサイクルができるなら
そのほうがいいのでは、と思いますね~
というのを感じましたね~
紙容器のメリットデメリット。メリットはイメージ戦略?
では現実的にはデメリットが多い
紙容器に変更する理由は何か?
これはもう環境アピールの
イメージ戦略になるでしょう。
というか他に見当たりません。
紙を使うのが紙の特性を生かしたことで
紙にしかできないからということではない。
たとえばポリ袋のようにプラスチックを
使うほうが圧倒的に安くて便利なのに
わざわざ紙袋にするとかって
なんでって思うわけですよ。
カップラーメンの容器もいつの間にやら
発泡スチロールから紙になってるし。
でもそれでなにか性能がアップしたのか?
そうは見えないんですよね~
ものすごい努力でコストを合わせて
なんとか使っている感じがします。
紙のストローなんてどう考えても
普通にプラスチックの方がいいし。
性能が若干劣る上にコストは上がる。
それでも環境問題に取り組んでいるという
企業のアピールが広告として重要になる。
管理人、どんな紙でも古紙入り品を
開発した記憶があるんですよね。
あのときも結局環境問題。
今と同じです。
バージンパルプを使うのは
森林破壊につながるだろう。
だから古紙を使えと。
実際にはそうでもないんですけど
そういうイメージでやってました。
製紙会社としては古紙入り品のほうが
高く売れるので色々作りましたね~
でも結局売値は元に戻って
高くて悪いものが残った。
今回はプラスチックを使うのは環境に悪い。
だから紙を使おうと。
確かに紙は木材を伐採しますが
これは植林すれば再生する。
でも石油は採掘したらなくなってしまう。
そんな理屈でしょうか?
しかしそれを言うなら原油の場合
燃料が圧倒的でプラなどほんの少し。
紙容器で代替できるプラスチックの
量など微々たるものなんですけど。
そう考えるとやっぱり紙容器の
メリットはイメージなのかなと。
企業側は環境のアピール、
消費者側は気休め的な感じ。
まあ、紙容器が普及すればそれなりの
文化が生まれてくるのでしょうが
管理人的にはなんぜわざわざ?
というのが消えないんですよね~
管理人のまとめ
今回は紙容器のメリットデメリット?
SDGsはいいがコストが問題という
お話でした。
紙容器を使えばプラスチックが減る。
それはそうだと思います。
SDGsと言う意味では紙は木材から
作るので持続可能ではあります。
しかし結局複合素材になるので
最終的には燃やすことになる。
製品の再利用に無理がある限り
色々疑問の点が出てきますね~
管理人は元製紙会社社員ですから
紙の使用量が増えるのはうれしい。
しかし無理やり使ってもどうかなと。
容器も適材適所で使ってほしいですね~
この記事が、紙容器のメリット
デメリットの参考になればと。
紙容器、上手く使ってくださいね!
(参考)
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