ラミネートを曲げる。ブックカバーに柔らかいラミが出来る!

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ラミネートを曲げるブックカバー

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回は、ラミネートを曲げるというお話。

管理人も昔、会社でラミネートを
やったことがあります。

カードを作ったり張り紙にしたりと
色々やってましたね。

機械で加熱して接着させるタイプと
フィルムを手貼りするタイプがありました。

機械で加熱するやつはパウチですが、
これはフィルムが硬いんですよね。

加熱前は柔らかいですが、
加熱すると硬くなるということ。

しっかりした物ができるので
カードなんかには最適でした。

手貼りするタイプは粘着フィルムですが
これも折り曲げは無理でしたね。

パウチほどではないにしても、
フィルムに厚みがありましたから

下手に折り曲げると筋がついたりして
見栄えが良くなかったですね。

でも、たとえば自前のブックカバーが
汚れるのでラミネートしたいなんてとき

うまく曲がるラミネートがないかなと
言うことになるじゃないですか?

そういうのがあるのか?
というと実はあるんですね。

ではそれはどういうものなのか?

ということで。

この記事では、ラミネートを
曲げるということについて、

管理人なりに調べたことを
お伝えしたいと思います。

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ラミネートを曲げるなら手芸用のラミネートを使う

結論から言うと、ラミネートを
キレイに曲げるなら

手芸用のラミネートを
使えばいいということになります。

どういうものがあるかというと
たとえばラミーちゃん。

 

こういうものですね。

これは、紙や布にアイロンで熱圧着して
ラミネートするというものです。

うまくやれば縫い物も出来るし
ある程度曲げることも出来る。

評価を見たところでは賛否両論でした。

どうも、使用する人の技量とか
何にどう使いたいかとか

そういう部分ですれ違いがあると
悪い評価になるようです。

やり方なんかはYou Tubeにも
出てるみたいです。

ただ、どこまで行ってもラミネートですから
布のように取り扱うことは出来ません。

曲げても大丈夫と入っても
クシャクシャにしたらシワが入ります。

そういう部分は注意が必要でしょう。

他には、ペーパーラミネーる
という商品もありますね。

 

 

こちらは紙にはオーバーラミをして
紙と布を接着するという感じですね。

いずれにしてもラミネートが
柔らかいといってもフィルムです。

慎重に取り扱わないとしわだらけに
なりますからお気をつけて。

ラミネート方法について

ここからは余談です。

ラミネートは個人が行う場合は
パウチか手貼りになると思います。

しかし、一般的なラミネート紙は
そればかりではありません。

管理人が関係したことがあるのは
溶融押出ラミネートと呼ばれるもの。

これは、ポリエチレンという樹脂に
熱をかけて液状に溶かして

それを紙の上に塗るという方法で
ラミネート紙製造では主流でした。

溶融押し出しという方法はフィルムの
成膜でも使われる方法だったと思います。

樹脂はTダイと呼ばれる装置の
すきまから均一に押し出されて

紙の上に均一な膜を作るので
ラミネートになるわけですが

これが古くからある技術の割りには
なかなか奥が深くて難しい。

やっていることは溶かした樹脂を
紙の上に押し出すだけなんですが

均一に、というのがそう簡単には
出来ないということなんですね。

ただラミネート紙を作るだけなら
大したことはないんですが、

精度良くというのをどこまでのレベルで
やるのかがかなり問題でした。

マシンやTダイの精度、
紙の厚みの精度、

冷却ロールの精度、
さらには操業員の腕など。

思った以上に面倒なことなんですね。

実は管理人は粘着ラベルの製造の
ときにラミネーターに関わったりました。

ラベルの剥離紙にラミネートを
する工程があるのでそのときに。

それで、ラベルと言っても紙だけではなくて
フィルムのラベルもあるんですよね。

このとき一番面倒だったのは
透明ラベル用の剥離紙へのラミネート。

先程お話しした均一性の
問題があったんですね。

結局ラベルが透明だと剥離紙の
表面が見えるわけです。

ラミネートが均一でないと透明な
ラベルがボコボコに見えてダメとか。

透明フィルムでオーバーラミネート
と呼ばれるフィルムでしたが、

これが販売単価は安いのに
ユーザーにうるさく言われてました。

利益が出ないのに文句を言われて
割に合わない商品でしたね。

管理人の勤務していた会社では
最後にはあきらめて購入してました。

自社で製造するより他社から
買ったほうがマシだったようです。

この話を聞いたときは情けないと思いつつ
一方でホッとしたことを覚えています。

無理して製造を続けてもうまくいかないのは
管理人が一番良く分かってましたから。

ちょっとさみしい思い出話でした。

管理人のまとめ

今回は、ラミネートを
曲げるというお話でした。

結論は、パウチや手貼りのラミネートは
フィルムが硬いので手芸用がいい。

たとえば、「ラミーちゃん」とか「ラミネーる」
のように布や紙にラミネートして使うタイプ。

アイロンなどで熱圧着するものです。

これだと柔らかいので少々曲げても大丈夫。

ただし、ラミネートはどこまで行っても
フィルムですからクシャクシャにしてはダメ。

取り扱いは慎重にということでした。

こういうのを使えば、オリジナルデザインの
ブックカバーにラミネートも出来るでしょう。

この記事が、ラミネートを曲げるときの
参考になればと思います。

オリジナルブックカバー楽しんで下さいね!

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