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LBKPとNBKPの違い?木材が広葉樹か針葉樹かが異なる

LBKP NBKP 違い

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回はLBKPとNBKPの違いのお話。

管理人は元製紙会社社員なので
LBKP、NBKPのことは分かります。

しかし。

これ、専門用語過ぎて普通の人は知らない。

管理人も会社に入るまで知りませんでした。

なんですが。

製紙、ということでは重要。

ではそれぞれがどういう意味で
その違いはなんなのか?

ということで。

この記事では、LBKPとNBKPの違いを
管理人が調べたことをお伝えします。

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LBKPとNBKPの違いはなにか?

まずはLBKPとNBKPの定義から。

【LBKP】

wikiで調べてみるとこんな感じ。

==ここから==

L材(Laubholz/ラオプホルツ)

広葉樹を原料とする。繊維が短く、キメの細かいパルプが生産できる。強度はN材に劣る。ユーカリ、ポプラなどがよく使われる。

==ここまで==

ということだそうです。

ここで重要なのはL材ですね。

もともとはドイツ語だと思いますが
広葉樹が「Laubholz」なのでL材。

パルプ繊維としては短繊維なので
紙力強度は長繊維よりも劣る。

今はクラフトパルプ法がメインなので
紙の原料になりますがかつては紙力が

弱くてこの木材では紙を作ることは
出来ないと言われてたんだそうで。

それを思うと。

技術の進歩がすごいのか
その時の常識がダメなのか。

まあ、今も似たようなこと多々ありますけどね。

【NBKP】

ではNBKPもwikiで見てみましょう。

==ここから==

N材(Nadelholz/ナーデルホルツ)

針葉樹(ドイツ語で Nadelbäume という)を原料とする。繊維が長く、丈夫なパルプが生産できる。但し、針葉樹は成長が遅い、生育地域が限定されるなどの要因がある。モミ、マツなどがよく使われる。

==ここまで==

という感じですね。

先程もお話しましたがかつては
紙を作るならN材だったんです。

紙力の問題で。

昔はクラフト蒸解でリグニンを除去
なんて技術がなかったですからね~

実際のところ今でも機械パルプは
事実上N材でしか生産していません。

それから。

ここで出てくるLBKP、NBKPなんですが
頭文字はL材、N材の意味になります。

その次の「B」はbleachedは「漂白」。

「KP」は「kraft pulp」
(クラフトパルプ)の略。

ちなみに。

英辞郎で見てみると

LBKP:leaf bleached kraft pulp
NBKP:needle bleached kraft pulp

となっていました。

管理人が昔習ったのはドイツ語
由来のLBKPやNBKPだったのですが

英語由来のLBKPやNBKPのほうが
イメージが分かりやすいですね。

LBKPとNBKPの違い。コスト的にはどうか?

ここまでLBKPとNBKPの
定義を確認しました。

結局、LBKPは広葉樹、NBKPは針葉樹。

この木材の種類の違いから
L材の繊維が短くN材が長い。

そして繊維の長さが長いと紙力が強く
短いと弱いという違いになります。

という感じですね。

ところで。

この2種類のパルプ、コストはどうなのか?

管理人的にはこれは結構重要でしたね。

これはNBKLが高くてLBKPが安い。

管理人が関わっていた頃はそうでしたね。

ではその理由は?

まずは木材の価格ですね。

L材になる広葉樹はユーカリなど。

これは成長が早く7、8年で使える。

一方のN材になる針葉樹は松など。

こちらは成長が遅い。

この差は大きいんですよね~

木材も昔は森を切って原料にしてましたが
今は環境問題もあるので自社で植林する。

そうなると成長速度の早い広葉樹のほうが
固定費がかからないので安く出来るわけ。

この時点でまずはL材が安くなる。

それから生産量の問題があります。

紙パルプ産業は装置産業ですから
生産量が多いほど固定費が安くなる。

そして上質系の印刷用紙、なかでも
コート紙はメインがLBKPなんです。

つまりパルプ生産量もLBKPが多くなる。

大量に製造するから固定費も安い。

パルプの製造工程はN材もL材も
だいたい同じになっています。

そうなると生産量の差がコストになる。

結局、強い紙を作りたければ
N材がいいんですがコストが高い。

また、印刷用紙のように表面性が
良い紙だと繊維の短いL材がいい。

そんな感じでL材が安くなるんですね。

LBKPとNBKPの用途の違い

さらにLBKPとNBKPの違いなんですが。

両者は用途もちょっと違います。

管理人が関係したところでは
印刷用紙はLBKPがメインでした。

上質紙や上質系コート紙だと
若干NBKPも配合する感じ。

米坪が高い品種は全部LBKPとか。

一方、晒クラフト紙のように
紙力が必要な紙はNBKPがメイン。

白い封筒とか紙袋とかはNBKPが
多く配合されていましたね。

LBKPもNBKPも白い化学パルプというのは
同じなんですが微妙に違うということ。

管理人、どちらを使ってもいいときは
安いLBKPを選んでましたけどね~

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管理人のまとめ

今回は、LBKPとNBKPの
違いのお話でした。

どちらも白い化学パルプですが
原料になる木材が違うんですね。

LBKPは広葉樹、NBKPは針葉樹。

LBKPのが繊維が短く
NBKPの方が繊維が長い。

そのため紙力はNBKPの方が強い。

木の成長速度は針葉樹の方が
遅いのでコストがかかる。

また上質系の紙の場合、メインは
LBKPになるので生産量も多い。

なので、パルプのコストはLBKPが有利。

ということでした。

管理人が担当していたときは結局
安いものをたくさん使う感じ。

とにかくコストダウン、でしたから。

この記事が、LBKPとNBKPの
違いの参考になればと思います。

化学パルプと言っても
微妙に違うんですね!

(参考)
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