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クッキングシートとトレーシングペーパー。違いは何ですか?

クッキングシート トレーシングペーパー 違い

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回のお話は、クッキングシートと
トレーシングペーパーの違いについて。

クッキングシートとトレーシングペーパー、
当然用途は違います。

料理に使う紙と筆記用具ですから。

でもそういう話ではありませんよね?

見た目がよく似ているということです。

管理人はこれらの製造に関わったことは
ありませんがだいたいのことは分かります。

両者は何がどう違うのか。

よく似ている理由は製造方法にあります。

ということで。

この記事では、クッキングシートと
トレーシングペーパーの違いについて

管理人の調べたことを
お伝えしたいと思います。

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クッキングシートとトレーシングペーパーの原紙は同じ

結論から言うとクッキングシートと
トレーシングペーパーの原紙は同じ。

どちらもグラシン紙になります。

グラシン紙というのは普通の紙よりも
パルプを細く(叩解するといいます)して

それをスーパーカレンダーという
ロールを通して圧縮することで

紙の中の空気の隙間を減らして
半透明にした紙のこと。

これを元にそれぞれ
加工されるということです。

トレーシングペーパーについて

トレーシングペーパーは筆記用なので
表面強度が強くなるように加工する。

表面強度対策加工と言っても、
たぶん上質紙と同じようなもので

デンプンなどを抄紙機のサイズプレスで
塗工しているのではないかと思います。

これは管理人の推定ですが。

ここでサイズプレスというのは
紙を乾燥させる途中で

デンプン溶液や塗工液を
塗工する工程のことをいいます。

まあそういう表面が強くなる液を
塗っているだろうという推定ですね。

それから、万年筆で書いても
にじまないように内添薬品の

サイズ剤でサイズ度の
管理もされているでしょう。

ただし、透明性が必要ですから
炭カルなどの内添填料は入らない。

そんなのを入れると不透明度が
上がってしまいますから。

ここで注意。

実はグラシン紙、国内生産品は
だいたい酸性紙だそうです。

なんと今どき酸性紙!

しかし仕方ないのかなと言う気もします。

なぜ?

管理人が推定したその理由は
炭カルを入れられないからかなと。

どういうことか?

実は炭酸カルシウムは弱アルカリ性。

水中でカルシウムイオンと
炭酸イオンに電離します。

これで、抄紙系のPH7以上の
中性~アルカリ性になるんですね。

ところが炭カルが入らなければ
安価に中性にすることが出来ない。

そうすると中性サイズ剤の
効果が出にくくなる。

それならば、従来の酸性抄紙、
酸性サイズ剤でいいじゃないか。

硫酸バンドとロジンサイズ剤の
組み合わせでいいじゃないか。

どうせトレーシングペーパーや
クッキングシートは

長期保存に使われることは
ほとんどないんだから。

こんな感じじゃないかと思います。

実際、トレーシングペーパーを
保存に使うシーンはあまりない。

油紙なんかだったら長期保存するし
金属が錆びてはいけませんから

中性紙で作らないといけないですが
そうでなければ酸性紙でもいいかなと。

本のカバーにトレーシングペーパーと
言う人がいるかも知れませんが、

これは長期保管するつもりなら
ちょっとおすすめできません。

酸性紙は本の表紙を劣化させるので。

ビニールカバーもありますが
軟質塩ビの場合長期保存すると

可塑剤が染み出してベタベタするので
これもちょっと微妙な気がします。

この場合は、材質がポリプロピレン
(PP)を選んだほうが良いでしょう。

商品名は「ミエミエ」とかですね。

こちらのほうが安くつくでしょうし。

ちょっとお話がそれましたが
トレーシングペーパーは

グラシン紙の筆記適性を
向上させたものと言えそうです。

クッキングシートについて

一方のクッキングシート。

これも原紙はグラシン紙。

グラシン紙の上にシリコーンを塗工します。

シリコーンと聞いて何が
思い浮かぶでしょうか?

管理人はシリコーン入りのシャンプー。

髪がツルツルになりますよね。

成分としてはあれと似たようなもの。

だから、クッキングシートはツルツルです。

粘着物もくっつきません。

同じ効果があるのがシールの台紙。

剥離紙と呼ばれますが、
捨てる方の紙ですね。

あれの表面もシリコーン塗工。

クッキングシートと同じ成分です。

シール台紙なんてシールの
粘着剤でさえくっつかない。

だからクッキングシートも油ものとか
チョコレートやクッキーがくっつかない。

基本的に水も油もはじきます。

しかも耐熱性がありますから
天ぷら油に入れても大丈夫。

オーブンでケーキを焼くときの
下敷きにも使えます。

ただし、ツルツルしているので
そのあたりは取扱い注意ですね。

あと、鉛筆は書けますが万年筆や
サインペンの筆記適性はありません。

それから、テープで貼っても剥がれます。

剥離紙と同じですからね。

お菓子の包み紙としても優秀ですが
テープは剥がれるので輪ゴムがいいです。

基本的に両面加工されているので
両面ともツルツルしてます。

料理のときは工夫次第で
大活躍してくれます。

ホットプレートの上に敷いておけば
後片付けが楽になるとかですね。

なお、シリコーン加工はグラシン紙に
塗工機でシリコーン塗工することが多い。

トレーシングペーパーより1工程
増えますからその分製造原価も高い。

こんな感じですかね。

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管理人のまとめ

今回のお話は、クッキングシートと
トレーシングペーパーの違いについて。

両者はよく似ていますがそれは当然で
原紙はどちらもグラシン紙です。

このグラシン紙で筆記適性が良くなるように
設計したのがトレーシングペーパー。

シリコーン加工して水や油をはじき
耐熱性を上げたものがクッキングシート。

どちらもうまく使う工夫が必要ですが
うまく使えばいい仕事してくれます。

管理人はクッキングシートは
料理のときに便利だと思いますね。

この記事が、クッキングペーパーと
トレーシングペーパーの違いについて
考えるときの参考になればと思います。

両者は似てますが用途が違うので
製造方法も違うことを理解して下さいね!

(参考)
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