オンデマンド印刷のデメリット。オフセット印刷との違いは?

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オンデマンド印刷 デメリット

 

管理人の紙コンサルこと、べぎやすです。

今回はオンデマンド印刷のデメリット。
オフセット印刷との違いは?というお話。

管理人が製紙会社社員だった頃。

平成7年くらいだと思いますが
オンデマンド印刷の話を聞きました。

製版が不要な印刷が出来るんだと。

もう25年以上も前の話です。

それで。

そんなシステムが出来たら既存の
印刷屋さんは大変だなと思ってました。

なにしろ、その当時は印刷屋さんも
単純に印刷するだけではなくて

組版を貸し出すことで儲けている
そういう会社も多数ありましたから。

今はそんな会社はないでしょうが
昔は凸版印刷なら活字を拾って

一つの版に組み上げるという
作業があったんですよね。

昔の小説を読むとそういうバイトが
あったというシーンが出てきます。

それはともかく。

オンデマンド印刷なら組版どころか
製版も何もいらなくなるわけで。

活字を拾っていた時代だと
校正なんて大変なわけですが

今のようにパソコンで紙面を作って
そのまま印刷できる止まれば

印刷の直前に校正が入っても
対応ができるようになる。

ギリギリまで修正できるというのが
人間的にいいかどうかは別として

いい仕事をするということなら
素早い対応はいいことなわけです。

時代は大きく変わっているんですね~

今では一般的なオフセット印刷でも
製版はパソコンというかデータでやる。

人間の手作業が入ることはありません。

印刷作業の方は今でも人間がやりますが。

といってもかなり機械が進化して
ある程度なら誰でも出来るそうで。

管理人が知っている印刷屋さんは
職人技だったんですけどね~

これがオンデマンド印刷となれば
さらに誰でも印刷できるようになる。

平たく言ってしまえばインクジェットや
レーザープリンタもオンデマンド印刷。

なので。

印刷をすること自体は誰でも出来て
良い品質の印刷が出来るかどうかが問題。

トラブルは発生しないのが当たり前で
センスのいい職人技が求められる感じ。

そういう時代になっている気がします。

それはそうとして。

この最先端と思われるオンデマンド
印刷のデメリットはなんなのか?

オフセット印刷との比較はどうか?

ということで。

この記事では、オンデマンド
印刷のデメリットについて

管理人が調べたことを
お伝えしたいと思います。

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オンデマンド印刷のデメリット。量産時のコストが高い

オンデマンド印刷は優秀なんです。

家庭やオフィスで使っている
インクジェットやレーザープリンタ。

あれの業務用みたいな感じ。

特にトナー式が多いようなので
大型のレーザープリンタですかね。

メリットはたくさんあるのに
メインの印刷にはならない。

やっぱりデメリットがあるんですよね。

その一番のデメリットはコスト。

コストと言っても色々ありますが
量産時のコストが下がらないこと。

これが大きいです。

どういうことか?

オンデマンド印刷というのは
データがあれば印刷出来る。

これは非常にメリットがある。

オフセット印刷だと製版が必要だし
印刷開始時にはヤレ紙が必要になる。

ヤレ、というのは調子が出るまで
試しに印刷する紙のことです。

いずれにしてもユーザーには不要なもの。

用が済んだらごみになるわけです。

ところが。

オンデマンド印刷は違います。

データから直接印刷するので
製版は不要だし1枚目からOK。

トラブルがあれば別ですが
紙の無駄はなくなります。

わかりやすく言うとゴミが出ない。

なんだ、すごいメリットが
あるじゃないか、と思いますよね?

しかし。

1枚から印刷できるということは
量産してもコストは同じということ。

もうすでに無駄がないので
固定費は下がらない。

そして、トナーの値段は
オフセットインクより高い。

また、オンデマンド印刷は
オフセット印刷より遅い。

1枚だけ印刷ならオンデマンドが圧勝です。

しかし、1万枚ならどうか。

オフセット印刷なら1時間で
1万枚出来る印刷機があります。

一方オンデマンド印刷ではA4サイズで
137枚/分が最高みたいですね。

1時間なら8220枚。

もっと高速化されるでしょうけど
今のところはオフセットが速い。

枚数が増えるほどオンデマンドの
デメリットが大きくなるというわけ。

まあこれからは1案件の印刷部数が
増えることはないでしょうから、

量産するほど不利になると言っても
その分野で戦わなければいい。

とはいえ。

今のところはオンデマンドは
部数の少ない印刷にしか使えない。

割高になりますから。

なのでコストを考えるとメインには
なりにくいのかなと思いますね~

オンデマンド印刷のデメリット。品質が安定しない

これは微妙なところなんですが。

オンデマンド印刷は印刷品質が安定しない。

オフセット印刷なら一度印刷品質が
決まればあとは同じ印刷品質になる。

しかし、オンデマンド印刷は1枚1枚の
印刷となるのでそれが安定しない。

それぞれを見比べると微妙に
色合いが違ったりするようです。

まあこれはオフセットでもゼロじゃない。

どこまでが許容範囲かもありますね。

管理人、これに関しては
評価が難しいと思います。

正直、素人がちょっと見たところで
1枚1枚の色の違いなんて分からない。

明らかに違うというのなら別ですが
微妙な違いの判定は無理だと思います。

ただ、出版社とか通販会社とか
そういう人は気にするんですよね。

色目がちょっと違うとか
印刷がちょっとガサつくとか

光沢がなんだか下品だとか
品質にうるさいわけです。

これはいいことなんですけど
対応する方は面倒で仕方ない。

こういう業界のクセがないところなら
オンデマンド印刷も使えるでしょう。

地域限定の1枚もののチラシとか
部数が少ない同人誌とかですね。

結局。

オンデマンド印刷はこういうデメリットが
あるので大量生産には向いていません。

ただし、同じものを大量に印刷する
というのがいつまで続くのかは不明。

管理人的にはこの先世の中の需要が
どうなるのかが気になるところです。

管理人のまとめ

今回は、オンデマンド印刷のデメリット。
オフセット印刷との違いは?というお話。

オンデマンド印刷は無駄が出ない
ゴミが出ない優秀な印刷です。

しかしデメリットも有る。

一番は大量印刷時に割高ということ。

だからなかなかメインにはならない。

あとは品質の問題。

一枚一枚ならいいんですけど
比較されると微妙に違うことがある。

ということでした。

ただ、印刷ということに関しては
これから大量印刷が続くのかは疑問。

同じものを大量にばらまくのは
もう時代に合わないように思います。

そうなるとオンデマンド印刷は
結構有利になるかなと思いますね。

とはいえ、もうこんな話は20年前から
やっていて最近ようやくの感じですが。

この記事が、オンデマンド印刷の
デメリットの参考になればと思います。

いろんな印刷方式ありますから、
うまく使って下さいね!

(参考)
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紙と印刷
プロフィール
べぎやす

元製紙会社社員。
技術者として入社し16年間勤務する。
開発技術部門、営業管理部門、現場管理部門など様々な部署を転々としたあと独立。
紙に関するコンサルタントとして今に至る。

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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