管理人の紙コンサルこと、
べぎやすです。
このカテゴリでは本の自作に使う紙
についてお話したいと思います。
同人誌を作るときに
どんな紙を使うのか?
結構考えますよね。
部数が多ければ印刷屋さんに
頼むでしょうが
部数も少ないしコピー本を
自作しようかなんて言うときでも
なるべく内容にあった紙を
使いたいと思いますし。
もう何度も自作している人なら
どんな紙う使うのがいいか
分かっていると思いますが
そうでない人もいるはず。
このカテゴリでは
本の自作に使う紙について
管理人が元製紙会社社員の立場から
お伝えしたいと思います。
【本の自作に使う紙 作品に合った紙を使おう】
紙と内容がマッチしていること。
せっかく本を作るのですから
ここから考え始めないといけません。
自分の作品の内容はどういうものか?
コスプレ写真集なのか、
ゲームやアニメの二次創作なのか
キラキラした感じのものなのか
しっとりした感じのものなのか、
モノクロの漫画なのか
フルカラーのイラストなのか
文字主体の小説なのかなど。
こういうことが決まって
初めて紙を選ぶことが出来ます。
昔は個人で印刷できる
紙の種類は限られていましたが
今はインクジェット印刷なら
光沢紙、マット、普通紙とありますし、
カラーレーザーでも印刷品質は
インクジェットほどではないにしても
相当なレベルの印刷が
できるようになっています。
これは作品内容に合わせて
表紙、本文用紙をどうするか
自分のイメージに近い選択を
することが出来るということ。
まずは自分の作品のイメージを
明確にすることから始めて下さい。
【本の自作に使う紙 作品イメージが決まったら】
次に作品イメージが決まったら
紙を選んで下さい。
例を3つほどあげてみます。
たとえば。
コスプレ写真集なら
光沢インクジェット用紙でしょう。
マットや普通紙では仕上がりが
ガサガサするんですよね。
フォトとか写真用とか
色んな種類が市販されています。
片面印刷にするか両面印刷にするか、
これは好みの問題ですが
表紙は少し厚手の両面光沢紙、
本文用紙は薄手の片面光沢紙
というのがやりやすい
ように思います。
もちろん本文用紙も
両面光沢でも良いと思いますが、
コスト的に高いので
本文用紙は薄手の片面光沢かなと。
次に小説。
小説の本文用紙ならコピー用紙。
文字主体ですから
目に優しい紙がいい。
コピー用紙は両面印刷できる
兼用紙がおすすめです。
カラーレーザープリンタでも
インクジェットでも印刷できるもの。
マット調インクジェット用紙でも
いいのですがコスト的にもったいない。
コピー用紙とか普通紙が安くて
入手もしやすく使いやすいです。
表紙に関しては内容で
考えたほうがいいでしょう。
華やかなイラストが似合いそうなら
光沢インクジェット用紙。
落ち着いたイメージなら
厚手のマット調インクジェット用紙。
それから写真を使うなら
光沢紙が良いと思います。
表紙は本を手に取るかどうかの
最も重要な部分です。
作品内容を反映した印刷、
それができる紙を選択して下さい。
3つ目は淡い色使いの
漫画やイラスト。
これの本文用紙は
マット調インクジェット用紙でしょう。
普通紙では物足りないでしょうし、
光沢紙では紙に負けてしまう。
マット紙なら紙はおとなしくて
印刷が浮き上がりますから
漫画やイラストには
ちょうどいいと思います。
色使いが派手なイラストなら
光沢紙でもいいと思いますが、
そうでないなら
マット紙がおすすめかなと。
それからマット紙も片面と両面があり、
薄手の片面が安価です。
表紙は厚手の両面、
本文は薄手の片面がいいかなと。
この辺は好みの問題ですが。
なお、インクジェット用紙の薄手で
両面印刷のものは見かけません。
両面印刷するということは
インク中の水分量も2倍になるので
紙厚を厚くしないとインクを
吸収しきれないんですね。
ですので薄手で両面印刷可能
というコート紙タイプがあったら
本当にインクジェット用かどうか
よく確認して下さい。
多くはコピー用とかLBP
(レーザービームプリンタ)用です。
トナーを定着させる
レーザープリンタの場合は
インクの吸収など関係ないので
紙厚を厚くする必要がないんですね。
薄手の光沢紙が安いと思って買ったら
レーザープリンタ用だったので
インクジェットでは印刷できなかった
というのはありがちなことですから。
【管理人のまとめ】
今回は本を自作するときに使う紙、
ということでお伝えしました。
同人誌なんかでも部数が多くなると
印刷屋さんに頼むほうが安いですが
個人的に何冊かコピー本を作るなら
自宅のプリンタでも十分でしょう。
多くの場合、自宅のプリンタは
インクジェットでしょうから
紙もインクジェット用紙を
使うことになります。
その紙は好みで選べばいいんですが
ぜひ作品内容に合わせて選んでほしい。
インクジェット用紙には
バリエーションがありますから
光沢、マット、普通紙、
両面、片面、厚手、薄手
それぞれの組み合わせで
イメージに合うものを選んで下さい。
作品内容と紙のイメージが
ハマれば気分がいいですからね。
この記事が本を自作するときの
参考になればいいなと思います。
紙選びも本作りの楽しみの一つ。
いい本を作って下さいね!