紙の製造方法について。塗工や新聞は徐々に進化している!

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紙の水分率の測定方法。実験室では重量だが現場では赤外線?

紙の水分率の測定方法の原理は簡単で実験室では乾燥前後の重量を確認して数値を出します。しかし、それでは現場で使えないので、抄紙機やコーターでは赤外線を用いてオンラインでデータを収集します。紙の水分率の測定は単純ですがとても重要な品質チェック項目です。
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紙の灰分の成分分析は出来るのか?蛍光X線分析で分かります!

紙の灰分の成分分析は出来るのでしょうか?実は燃やした後の灰の成分は金属酸化物なので蛍光X線分析で内容を確認することが出来ます。よく使われる顔料や填料に含有されている金属を調べることである程度の比率の想定も出来ます。紙の灰分の成分分析、面白いですね!
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紙の灰の成分?酸化したアルミ、シリカ、カルシウムの化合物

紙の灰の成分は何になるでしょうか?完全に燃やせば主にアルミ、シリカ、カルシウムの化合物になります。内添填料やコート紙の塗料として使用されるクレー、タルク、炭カルなどが出てくるからです。不完全燃焼でなければ紙の灰の成分は基本的に無害なものになります。
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紙成分にカルシウムは含まれる?印刷用紙以外はそうでもない

紙成分にカルシウムは含まれるのでしょうか?中性の印刷用紙、特にコート紙には多く含有されるのですがそれ以外の場合はそれほどでもありません。また強度が必要な包装に使われるクラフト紙でもほとんど使いません。紙成分にカルシウムが含まれないことも多いのです。
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日本製紙釧路工場閉鎖!新聞紙や印刷用紙の減少が止まらない

日本製紙釧路工場が閉鎖するそうです。ペーパーレス化が進み主力製品である新聞紙や印刷用紙の減少が止まらないので企業としては仕方ない決断なのでしょう。これも時代の流れですが、日本製紙釧路工場の閉鎖は地元北海道で働いている人には大きな影響があるようです。
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抄紙機の事故は怖い!回転体に巻き込まれると助からない?

抄紙機の事故は怖いです。大型ならもちろん、小型のものでもちょっとした油断から腕や足を持っていかれます。危険予知教育はしているし避けるための安全装置もありますが、それでも発生することがあります。抄紙機の事故に限りませんが工場は簡単に人命を奪うのです。
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紙の透湿度を改善するには?ポリラミ加工やアクリル樹脂塗工

紙の透湿度を改善するにはどうすればいいでしょうか?一般的にはポリラミ加工が多く、それ以外だとアクリル樹脂を塗工するとかアルミ箔やフィルムの貼合もあります。ただし、いずれもリサイクルには向いていません。紙の透湿度対策は性能と環境が両立しにくいのです。
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タック紙のカール対策!セパレーターの裏面処理やデカーラ?

タック紙のカール対策はどうすればいいでしょうか?原因が吸放湿であればセパレーターの裏面処理が重要になります。巻グセの場合はデカーラが必要になるでしょう。ただしコストがかかる上に完全に改善されるわけではありません。タック紙のカール対策は難しいのです。
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紙の不透明度は光が透過しない割合!白くて高いものもある?

紙の不透明度とは光が透過しない割合のこと。品質的には裏抜けとか裏写りに関わってきます。一般的な印刷用紙の場合はこれが低いと次のページが見えてしまって読みにくい。最悪クレームになります。そして紙の不透明度は黒い方が有利ですが白くて高いものもあります。
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紙の透気度とは?一定量の空気が抜けるまでの秒数で表します

紙の透気度とはなんでしょうか?これはどれくらいスカスカなのかの目安で、一定量の空気が抜けるまでの秒数で表します。品種としては非塗工の上質、中質、更などで使われます。光沢コートでは数値が高くなりすぎて事実上使えません。紙の透気度は加工時にも重要です。
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紙の平滑度の単位は秒!表面の凹凸を空気が通り抜ける時間!

紙の平滑度の単位は秒。なぜかと言うと一定量の空気が表面の凹凸を通り抜ける時間になるから。品種や米坪でも違いますが粗ければ速いし滑らかならゆっくりになる。他には触針による粗度などもあります。測定が簡単なので紙の平滑度の単位は今後も変わらないでしょう。
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脱墨とは?印刷紙からインキを取り除く古紙パルプ製造工程!

脱墨とは何でしょうか?これは古紙パルプを製造する際にインキを取り除く工程になります。印刷されている紙を原料として使う場合、そのままだと汚れが目立って製品になりません。通常はさらに白くするためにこの後に漂白します。脱墨は繊維を洗濯するようなものです。
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紙を溶かすとき苛性ソーダを使うのは?離解しやすくするため

紙を溶かすとき苛性ソーダを使うのははぜでしょうか?実は水だけでもある程度はドロドロになりますが、アルカリ性にしたほうがパルプが膨潤しやすくなり、離解もしやすくなるので使っています。紙を溶かすときに使う苛性ソーダは危険薬品なので取り扱いは要注意です。
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紙の製造コストダウンについて。変動費より固定費削減が重要

紙の製造コストダウンについて。削りやすいという意味では変動費より固定費の削減が重要になります。たとえばマシンが比較的新しい場合、その設備の減価償却が大きいので増産が一番。薬品など足元にも及びません。紙の製造コストダウンは典型的な装置産業のものです。
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紙の原料になる木の種類とは?植林したユーカリや松が多い!

紙の原料になる木の種類は何があるでしょうか?植林したユーカリや松を使うことが多いです。それ以外だと広葉樹ではアカシアやポプラ、針葉樹では杉、ヒノキなどになります。また、間伐材も利用されます。紙の原料になる木の種類は色々ありますが安定供給が重要です。
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紙のフリーネスとは?叩解度は品質にどんな影響を与えるのか

紙のフリーネスは叩解度とも呼ばれます。これはパルプをどれくらいカットしたか、ほぐしたか、を示す指標となる数値ですが、品質にどんな影響を与えるでしょうか?微妙なんですが、地合、強度、紙厚、不透明度などに関わります。紙のフリーネスは操業性にも重要です。
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紙の表面強度について。問題はコストとインクと印刷速度?

紙の表面強度について。これはある意味永遠の課題とも言えます。特に印刷する場合に重要です。強くすることは出来るのですが、コストが上がります。インクが硬くなるとか、印刷速度が速くなるとさらに対策が必要になります。紙の表面強度はバランスが難しいのです。
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コート紙の塗料の成分?クレー、炭カル、バインダーがメイン

コート紙の塗料の成分はどうなっているのでしょうか?主成分はクレー、炭カル、バインダー、それと若干の助剤になります。メインは土と接着剤になります。処方は白紙・印刷光沢のような品質、塗工操業性によって多種類あります。コート紙の塗料は意外と複雑なのです。
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紙でリグニンが取り除かれる理由?退色や劣化を防ぐためです

紙でリグニンが取り除かれる理由は何でしょうか?それは退色や劣化を防ぐためです。実はセルロースだけならそう簡単には黄色くならないんですが、これがあると日光などで簡単に茶色くなってしまいます。ただし、すべての紙でリグニンが除去されるわけではありません。
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段ボールに有害物質はあるのか?危険なものは検出されません

段ボールに有害物質はあるのでしょうか?これは通常使用する限りにおいて危険なものは検出されません。特殊な薬品が使われる場合もありますが非常に微量で普通は問題になりません。ただし、段ボールに有害物質がないといっても、食べるとか、そういうことは論外です。