紙の製造

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紙のフリーネスとは?叩解度は品質にどんな影響を与えるのか

紙のフリーネスは叩解度とも呼ばれます。これはパルプをどれくらいカットしたか、ほぐしたか、を示す指標となる数値ですが、品質にどんな影響を与えるでしょうか?微妙なんですが、地合、強度、紙厚、不透明度などに関わります。紙のフリーネスは操業性にも重要です。
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紙の表面強度について。問題はコストとインクと印刷速度?

紙の表面強度について。これはある意味永遠の課題とも言えます。特に印刷する場合に重要です。強くすることは出来るのですが、コストが上がります。インクが硬くなるとか、印刷速度が速くなるとさらに対策が必要になります。紙の表面強度はバランスが難しいのです。
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コート紙の塗料の成分?クレー、炭カル、バインダーがメイン

コート紙の塗料の成分はどうなっているのでしょうか?主成分はクレー、炭カル、バインダー、それと若干の助剤になります。メインは土と接着剤になります。処方は白紙・印刷光沢のような品質、塗工操業性によって多種類あります。コート紙の塗料は意外と複雑なのです。
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紙でリグニンが取り除かれる理由?退色や劣化を防ぐためです

紙でリグニンが取り除かれる理由は何でしょうか?それは退色や劣化を防ぐためです。実はセルロースだけならそう簡単には黄色くならないんですが、これがあると日光などで簡単に茶色くなってしまいます。ただし、すべての紙でリグニンが除去されるわけではありません。
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段ボールに有害物質はあるのか?危険なものは検出されません

段ボールに有害物質はあるのでしょうか?これは通常使用する限りにおいて危険なものは検出されません。特殊な薬品が使われる場合もありますが非常に微量で普通は問題になりません。ただし、段ボールに有害物質がないといっても、食べるとか、そういうことは論外です。
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段ボールが茶色なのはなぜ?未晒の色だが退色も分かりにくい

段ボールが茶色なのはなぜか?これは漂白する前の未晒パルプの色になります。実際には古紙が多くなるので黄色の染料を添加して色調を調整しています。また紙は劣化すると黄変化するので退色が分かりにくい利点もあります。段ボールが茶色だと製造に都合が良いのです。
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段ボールは衛生的か?生産直後は大丈夫ですが保管は要注意!

段ボールは衛生的でしょうか?これは生産直後の紙としては重金属が含有されていないなどの検査に合格しており大丈夫です。しかし、製造後の保管状況が悪いと害虫が発生することがあります。つまり、段ボールの衛生はよいのですが環境が悪くなると危険ということです。
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パルプの原料は何?基本は木材チップ、丸太、古紙になります

パルプの原料は何でしょうか?基本は木材のチップ、丸太、古紙になります。その中で化学的に薬品で処理をする化学パルプと機械ですりつぶす機械パルプがあります。古紙パルプの場合は脱墨、漂白という工程になります。パルプの原料は植物繊維ということでもあります。
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製紙工場の水使用量はどれくらい?紙1トンで水100トン!

製紙工場の水使用量はどれくらい?生産量で変わりますが、比率で言うと紙1トンに水100トン程度。パルプ分散液濃度が約1%という計算です。実際には再生水もあるので増減しますが、良質のものを作るにはキレイな水が必要です。製紙工場の水使用量は膨大なのです。
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トイレットペーパーの買い占めには意味がない!紙不足はデマ

トイレットペーパーの買い占めには意味がありません。紙不足だというのはデマです。パニック状態になったときになぜ関係ないものがなくなるというウワサが出てくるのかは不明ですが、生産能力は十分あるのでトイレットペーパーを買い占めてもすぐに補充されるのです。
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紙不足の原因。基本的に供給過剰なので事故や災害以外はデマ

紙不足の原因は何が考えられるでしょうか?実は製紙工場は基本的に過剰なので足りなくなることはありません。大きな事故や災害があった場合は別として、それ以外はデマです。業界は製品の安定供給は最重要と考えており、紙不足の原因は心理的なものが大きいでしょう。
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紙の寿命は?酸性紙は50年程度、中性紙なら100年以上!

紙の寿命はどれくらいでしょうか?保管状況によりますが、酸性紙だと50年程度でボロボロになるのですが、中性紙であれば100年以上持つし和紙なら1000年以上です。問題は硫酸バンドという薬品の有無になります。紙の寿命は製造方法によって大きく違うのです。
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新聞紙が灰色の理由?原料、価格、品質の面から説明します!

新聞紙が灰色の理由は何でしょうか?原料、価格、品質の面から都合がいいということです。簡単に説明すると、古紙をメインに使って安くしている、薄くても印刷が裏抜けしないように白色度を低くしていることなどです。新聞紙が灰色の理由はそう単純ではありません。
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合成紙の耐熱性。主成分がポリプロピレンなので紙より低い?

合成紙の耐熱性なんですが、主成分がポリプロピレン(PP)なので一般の紙より低いです。なので、自然乾燥させる用途であれば問題ないのですがレーザープリンタのようにトナーを定着させるときに加熱される印刷には向いていません。合成紙の耐熱性は高くないのです。
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カレンダーの紙質は何がいいの?使用用途で変わってきます!

カレンダーの紙質はなにがいいのでしょうか?実はこれは用途によって変わってきます。自作する場合、書き込みが前提ならコピー用紙や上質紙がいいですし、キレイな写真をメインにするなら光沢紙になるでしょう。カレンダーの紙質はどう使うか、で決めるべきなのです。
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紙が重い理由はなに?それは木材と粘土から出来ているから!

紙が重い理由は何でしょうか?たとえばコピー用紙1枚だけなら気にもならないのですが、500枚包装のものだとかなりずっしりきます。面積の大きいポスターなんかだったらなおさらです。紙が重いのは、この材料が木材と粘土という密度の高いものが主成分だからです。
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原油はトイレットペーパーの原料なの?買えなくなるはデマ!

原油はトイレットペーパーの原料なのでしょうか?紙の主成分はパルプなので木材です。石油価格が高騰したから生産ができずに買えなくなる、というならそれはデマです。間接的にコストアップになりますが、原油とトイレットペーパーの製造にそれほど関係はありません。
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紙の原料に石油は使われるのか?エネルギーとして必要です!

紙の原料に石油は使われるのでしょうか?実のところメインになることはありません。比較的多いのは塗料のバインダーや一部のサイズ剤で、数量的には少ないです。ただし、製紙工程のエネルギーとしては重要です。実際のところ、紙の原料として石油はほぼ使われません。
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紙の原料で多いのは何?古紙60%、木材40%になります!

紙の原料で多いのはなんでしょうか。これは古紙が60%、残りは木材で40%になります。特に段ボールでは90%以上、新聞紙も半分以上になります。非木材パルプはほとんどありません。日本の場合、リサイクルが進んでいるので紙の原料で多いのは再生紙になります。
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日本の紙の生産量は世界で何位か?中国、米国に次いで3位!

日本の紙の生産量は世界で何位でしょうか?かつては米国に次いで2位でしたが現在は中国に抜かれて3位になっています。昔から文化のバロメーターと言われていますが、実際に経済の発展によって使用量が増加しています。いずれにしても日本の紙の生産量は多いのです。