紙の違い

共用紙と中性紙の違いというのは同一で比較できるものではなく、前者は用途、後者は品質を示すものです。内容としては、レーザープリンタにもインクジェットにも使えるということと、PHがどのくらいかということになります。共用紙と中性紙はカテゴリが違うのです。

履歴書の紙質はどんなものがいいでしょうか？これは会社によっては気にしないでしょうが、やはり厚めの上質紙が好印象と思います。ペラペラの薄いものはその人も薄っぺらく感じるものです。手書きでも印刷でもいいですが履歴書は紙質を考えると専用紙がいいでしょう。

年賀状の紙質なんですが、普通紙とインクジェットでは何がどう違うのでしょうか？これは特に裏面塗工の有無になります。前者は基本的に上質紙と同じですが、後者はプリンタ対応のためのコーティングがされています。年賀状の紙質は使用用途に応じて使い分けましょう。

ティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いはなんでしょうか？最も大きなものは前者には湿潤紙力剤という濡れても大丈夫な薬品が使われていますが、後者はそういうものを含んでいないことです。ティッシュペーパーとトイレットペーパーの違いは耐水性になります。

コピー用紙に茶色っぽいのと白いのがあるのはなぜでしょうか。これは再生紙を使っているかバージンパルプで生産しているかの違いになります。古紙を使う場合には漂白にコストがかかるので低白色になっています。コピー用紙が茶色っぽいのはエコのアピールになります。

硫酸紙とクッキングシートの違いはなんでしょうか。どちらも耐油性、耐水性、耐熱性はあるのですが、剥離性が大きく違います。前者は表面処理をしていませんが、後者はシリコーン加工しているのでくっつきません。硫酸紙とクッキングシートはこの部分が異なるのです。

酸性紙と中性紙の見分け方はどうすればいいでしょうか？一番便利なのはチェックペンを使うことでしょう。これはPHによって色が変わるもの。酸性なら黄色、中性なら青色というものです。その他の酸性紙と中性紙の見分け方としては燃やした灰の色を見るのもあります。

レポート用紙とコピー用紙の違いは何でしょうか？たとえばプリンタへの対応。前者は印刷できません。逆に後者は万年筆で書くとにじみます。上質系なら両者ともパルプ配合などは同じなので、レポート用紙とコピー用紙の見た目は似ていますが、品質的には色々違います。

感熱紙と普通紙の違いとは何でしょうか？もちろん熱で発色するかどうかになります。そのために一定の温度で溶けて反応する薬品を塗工しています。前者は加熱すれば色が出ますが、後者はインクやトナーがないと印刷できません。感熱紙と普通紙は印字方法も異なります。

PPC用紙とコピー用紙の違いとはなんでしょうか？実は同じもので呼び方の違いになりますが、どちらかというと前者（Plain paper copier）の方が正式な名称、後者は使用する機械由来という感じです。PPC用紙とコピー用紙は名前が違うだけです。

にじまない紙とにじむ紙の違いは何でしょうか？実はパルプはそのままだったら親水性なので水性インクがにじみます。それを防止するため、サイズ剤と呼ばれる薬品を添加したり塗工したりします。にじまない紙になるかどうかは、どんな品質設計にするかで決まるのです。

FAX用紙とコピー用紙の違いはなんでしょうか？かつて前者はロールタイプの感熱紙でしたが、今は両者ともカットタイプの普通紙が主流です。ですからどちらも同じものを使うことが出来るし、FAX用紙とコピー用紙の違いはないし、インクジェット印刷にも使えます。

クッキングシートとワックスペーパーの違いは？特に耐熱性が大きく異なっています。前者はオーブンでケーキを焼くときや、天ぷらでかき揚げをするときにも使えますが後者はNGです。クッキングシートとワックスペーパーは見た目は似ていますが加工方法が違うのです。

ケント紙と上質紙の違いはなんでしょうか？実は両者はかなり近い関係にあります。パルプ配合はだいたい同じですが、前者は特に表面強度が強く、消しゴムで消しても毛羽立たず筆記特性に優れています。ケント紙は上質紙の特殊なものとして考えて良いのかも知れません。

カーボン紙とノーカーボン紙の違いは何でしょうか？名前は似ていますが複写方法は異なります。前者は紙の間に挟んで上に書いたものが下に写りますが、後者は薬品を塗ったワンセットを使って書かないといけない。カーボン紙よりノーカーボン紙の方が制限が大きいです。

模造紙と上質紙には品質的になにか違いがあるのでしょうか。前者はもともと和紙を真似して作られた洋紙という意味だったのですが、今ではそういうこともなくなっているようです。実際に使用する場合、模造紙は上質紙のサイズの大きなものと考えて使えばいいようです。

上質紙と普通紙は同じでしょうか？パルプ配合は近いですが、品質的には一般印刷用とインクジェットプリンタ用と用途が異なるので厳密には違います。ただし、両者を混同している場合も多く、提出物の指定用紙が上質紙なら普通紙を使用しても特に問題ないと思われます。

普通紙と中性紙は違うのですか？ということなんですが、これはそもそもカテゴリが異なります。前者はプリンタ用に使われる非塗工のもののことで、後者はPHを示していますから、品種と性質の違いになります。ただし、一般的には普通紙は中性紙であることが多いです。

中性紙と上質紙の違いは何でしょうか？前者は性質を表していますが後者は品種のことですから、分類されるカテゴリが異なっており、比較できるものではありません。以前は中性紙は上質紙であることが多かったのですが、最近では技術が進んで他のものでも増えています。

マット紙と合成紙の違いは何でしょうか？見た目は似ていますが原料も製造方法も全く異なります。使用用途としては特に屋外での耐久性になるでしょうか。たとえば選挙用のポスターなどが良い事例だと思います。その他、耐水性もマット紙と合成紙では大きくちがいます。